HAPPY

コワーキングスペースがきっかけで幻の本が手に入る

探していた幻の本

HAPPYな出来事ってみんなに聞いてもらいたいじゃない?????

だから今日はコワーキングスペースのお友達の話をするわね~

今回は神奈川県川崎市で出会った男性のお話よ。

探していた幻の本を手に入れる

私はコンサルティングの仕事をしているのですが、普段お客様とのコンサルは貸し会議室か貸しサロン、カフェなどを利用しています。コワーキングスペースは以前からとても興味があったのですが、ちょっと行くには勇気がいるなと思っていました。そんな時偶然にも友達から1時間無料券のチケットをもらったのです。これはちょっと覗いてみるしかないと思い、意を決して行ってみました。

週中水曜日の午後に行ったのですが、結構混んでいました。居心地のよさそうなソファのスペースは空いていなかったので、真ん中の大きな共同のテーブルの席を確保しました。その日はコンサルのための資料作りで、パソコンをカタカタと言わせながら仕事をしていました。……が、その時に急に「バン!」と隣で音がしたのです。
私は一瞬ビクリとしながら左側の床を見ました。するとそこには白い本が落ちていました。

反射的に本を拾った私は、その本のタイトルを2度見しました。

「……え、うそ!!」

内心バタバタと騒いでいる私とは反対に、のんきに「あ、どうも」とペコリ頭を下げて男性はその本を受け取り、何もなかったようにマウスをカチカチと動かし始めました。初対面の人と話すのは割と苦手な私ですが、ついつい口から出てしまったのです。

「すみません、その本って……」
その本は私がずっと読みたいと思っていたとあるブロガーさんの本。今はもう絶版となり、たかが1,000円ちょっとの本なのにアマゾンではプレミアがつき7,000円近くで売っているもの。図書館やフリマアプリ、中古などで探してもこの1年見つからなかったどうしても読みたい本でした。
すると彼はこれが何か?というような顔をしたので、この1年の私の思いを初対面の彼に熱く語りました。
すると信じられないことが起きたのです。

「じゃ、これあげますよ」
えええ?!
あまりにも驚いてぽかんと口を開けていた私に、彼が笑ってその本を差し出してくれました。そして衝撃なひとことを。
「友達からもらったんだけど、正直、あまり面白くなくて」
この時ほど、人それぞれ本の趣味が違うことに感謝を覚えた日はありません。

コワーキングスペースはフランクに人と繋がれる場所なので、仕事の受注が入ったり、ビジネスパートナーと出会えたりとどちらかというとビジネスがらみの恩恵が強いと思っていました。コワーキングスペースに行くことで私もそんな出会いがあったらいいなと思っていましたが、まさかずっと読みたかった本を手に入れることができると思いませんでした。私にとって、今年イチハッピーな出来事でした。